介護施設の広報誌作りをスムーズに!読んで楽しいおすすめネタ14選

介護の仕事

介護施設の共有スペースに集まる笑顔の高齢者たちと介護職員コロナ禍以降、介護施設ではたくさんの人を招いて開かれたイベントを行うことが難しくなっています。そんな今こそ広報誌で、感染の心配なく多くの人に施設の雰囲気や理念を知ってもらいたいですね。

あまり手間をかけられないという事情はありますが、そのなかでも読みやすく、楽しいものにするにはコツがあります。今回は介護施設の広報誌向きのネタと、スムーズに作成するためのポイントをご紹介。「広報誌作りを任されたけれど、何から手をつけてよいか分からない」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。

読みたくなる広報誌のネタ14選介護施設でのイベント風景

  • 季節のイベント紹介
    お花見やお祭りなど、その時期施設で行った季節イベントの様子を写真を使って紹介します。利用者様が楽しんでおられる様子がよく分かるうえ、季節感も出せるので外せない鉄板ネタ。
  • 利用者様の活動報告
    利用者様一人ひとりにつき、最近の活動状況をそれぞれ短い文章でレポートします。施設での生活の様子が想像できるので、ご家族にとても喜ばれます。
  • 利用者様の作品紹介
    利用者様が創作された作品(手芸や書道、俳句など)を写真で紹介します。作品を取り上げられた利用者様やご家族には喜ばれますし、ほかの利用者様にとっても作品作りの際のモチベーションになります。掲載の際にはご本人、ご家族の了承を得ることを忘れずに。
  • 一日密着
    「送迎スタッフ○○さんに一日密着」など、施設のスタッフの一日を時系列で詳しく紹介。「こんな苦労があったんだ」「こんな気遣いをしてくれているんだな」といった気付きが、ご家族や地域住民の理解だけでなく、職員間の相互理解にもつながります。
  • スタッフアンケート
    「ほっとする瞬間」「休憩時に食べているおやつ」「夜勤明け休日の過ごし方」「私の癒やし」など、スタッフが楽しめるカジュアルなテーマがおすすめです。
  • 新入職員の自己紹介
    「特技」や「趣味」、「座右の銘」、「自分の性格」、「今後の目標」等々、新入職員の人となりが分かる記事に。「○○が好きなんだってね」といった具合に会話のとっかかりにできるので、利用者様との会話や職場に馴染む際にも役立ちます。
  • 職員のインタビュー
    「最近ハマっていること」「気分の切り替え術」「新人のときの失敗談」「休日は何をしている?」など、職員の人となりが分かるような設問をつくり、回答してもらうスタイルがおすすめ。自由に話してもらうスタイルは後で文章にまとめるのが大変なので、避けた方が無難です。最後に「わたしが介護で大切にしていること」等、真面目な一面が見られる設問を付け加えても良いですね。
  • 結婚報告、出産報告
    おめでたいことですので施設内でぜひ共有しましょう。とくに出産は、育児休暇の取得や時短勤務になるなど、その後の働き方に影響することが多い部分です。職員間で共有しておくことによって、協力が得られやすくなるメリットも。
  • 施設長からのメッセージ
    トップのメッセージはスタッフにとって重要な指針。短いものでよいので、ぜひ毎号に入れたいところです。「200文字以内で」「○月○日午前中までに」など、期限と文字数をしっかり伝えて早めに依頼しておきましょう。
  • 介護のお悩み相談
    ご家族からよく聞かれる質問やお悩み相談などを取り上げ、理学療法士や言語聴覚士、調理師、栄養士といった専門分野を持つスタッフに回答をお願いしましょう。こちらも字数と期限を伝えて早めに依頼するのがおすすめです。
  • 新しく導入した機器の紹介
    介護現場に新しく導入したシステムや機器などがあれば、その性能やメリットをぜひ紹介しましょう。介護を受ける側にとっても、スタッフ側にとっても「ケアの質向上になる」「業務効率がアップする」といったよい面があるので、明るい情報としてぜひ周知していきたいネタになります。
  • 4コママンガ
    絵が得意なスタッフがいれば、ぜひ職員の似顔絵や4コママンガなどを依頼してみましょう。オチは必ずしも必要なく、施設でのほのぼのとした日常の一コマなどで十分。依頼されたスタッフも、自分の特技が発揮できるのはうれしいはずです。あれこれ細かく指示するのではなく、まるっとお任せしてしまうスタンスがおすすめです。
  • セミナー参加報告
    介護スタッフは、さまざまな研修やセミナーに参加して日々研鑽を積んでいます。そんな機会も逃さず、広報誌のネタにしていきましょう。セミナーの参加予定者に、事前に字数と期限を伝え、写真と原稿を依頼しておきます。
  • 編集後記
    広報誌を作った担当者が、短い文章で全体を振り返ります。内容は製作時の季節ネタや、印象に残った記事のことなど何でもOK。肩肘張らずに自由に書きましょう。

楽しい誌面にするコツ

座って冊子を見ている女性文字ばかりにしない

余白が少なく、ぎっしり文字で埋まった誌面だと、なかなか気軽に読むことができません。写真やイラストをバランスよく入れて適度に余白を作ることで、気軽に手に取れる雰囲気になります。

とくに写真は一目で多くの情報を伝えてくれますので、ここぞというところに使っていきたいところ。手持ちのスマホなどでも十分高画質な写真が撮れますので、イベントの際にはできるだけ写真を撮ってもらうよう、複数のスタッフにお願いしておきましょう。

ただし写真撮影に関して了承を得られていない人を写さないようにしたり、掲載時にモザイクをかける、本人やご家族に原稿を見せて了承を得るといった配慮は忘れずに。ホームページやSNSだと瞬く間に拡散することがありますので、掲載の際にはより慎重さが必要です。

文字ばかりの誌面に軽さを出すだけなら、使用に許可や使用料のいらないイラストを使うのもおすすめ。下記のサイトなどをチェックしてみてください。

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依頼した原稿をかんたんに整える

依頼した原稿は、必要に応じて少しだけ手を入れて整えましょう。たとえば新入職員に自己紹介の原稿を依頼したが、人によって情報量が多すぎる、もしくは少なすぎる等のバラつきはよくあること。そのまま載せてしまえば手間はかかりませんが、読みにくかったり、つまらない誌面になってしまう可能性があります。

多すぎる場合は割愛し、少なすぎる場合は追加してバランスをとりましょう。たとえば「趣味はゲーム」としか書かれていなかったら、顔を合わせたときに「どんなゲーム?どんなところが面白いの?」などと軽く質問を。

原稿にその答えを盛り込み、「趣味はゲームで、とくに○○(ゲーム名)が好きです。世界中の人と対戦できるので飽きません」などと膨らませてあげると、グンと読み応えのある誌面になります。

見出しにひと工夫する

見出しは、記事の内容に興味を持たせて読んでもらうきっかけとなるとても大切な存在です。ありきたりのタイトルで満足せず、インパクトのある言葉を入れる、内容が想像できるものにする等、ひと工夫できるとよいですね。


「お花見実施報告」⇒「お花見だよ♪笑顔大集合」
「介護のお悩み相談」⇒「プロが解決!介護なんでも相談室」
「新人紹介」⇒「徹底解剖!期待の新人どんな人?」
「職員インタビュー」⇒「みんなのイチオシ聞きました」

手間をかけないコツ

インタビューをする女性介護業務の合間に行うことになる広報誌は、手間をかけずに製作することも大切。編集者の手間を減らすには、初めから完成度が高い原稿になるようにするのがポイントです。

たとえば原稿の依頼は具体的(字数、写真数、締め切り等)に行うことや、自由に書いてもらう形ではなくこちらで予め考えた設問に答える形にしてもらうなど。自由に書いてもらうと、誌面に合う字数に整えたり他の人の原稿とバランスをとるために、編集担当ががんばらなくてはならない部分が増えてしまうからです。

同じ理由で、対談や座談会など、どんな話題が飛び出すか分からないような企画は避けた方が無難。文章をまとめて原稿にする際、非常に労力がかかってしまいます。日々の介護業務に支障をきたさないよう、効率的に進めていきましょう。

みんなの楽しみになるように

折り紙を持って笑顔の高齢女性と介護職員以上、介護施設の広報誌に向いたネタをご紹介しました。自施設に当てはめたときにパッと原稿のイメージが湧くものがあれば、ぜひ企画に加えてみてくださいね。

感染症対策等でなかなか施設に来られないご家族にとっては、日頃の様子がよく分かる広報誌は、楽しみにしているもののひとつ。職員達にとっても、スタッフの意外な一面や役立つ情報が知れる広報誌は、息抜きやコミュニケーションの活性化に大活躍します。

「面白かったよ」「次の号も楽しみにしてるよ」と言われれば、製作担当者のやりがいもひとしお。ぜひ肩の力を抜いて、広報誌製作を楽しんでくださいね。

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