初めて介護・福祉の資格をとるなら、「介護職員初任者研修」?実は直接「実務者研修」 資格を取得というルートもあるんです!
2013年に介護資格の制度が大きく変わり、「 ホームヘルパー1級」 や「 介護職員基礎研修」 などの制度が廃止になり、代わりに「 実務者研修」が導入されました。その概要と、魅力について迫ります!
旧制度と新制度の比較
2013年以前は国家資格である介護福祉士の資格を得るためには「ホームヘルパー2級」「ホームヘルパー1級」「介護職員基礎研修」などを取得したり、無資格からもチャレンジできるなど、養成体系が複雑でした。また、資格取得後のキャリアパスに十分な仕組がないなどの問題がありました。
2013年からの新制度では、「介護職員初任者研修」を受け、受験資格として実務経験3年に加えて「介護職員実務者研修」を経て、国家資格の介護福祉士を目指すモデルルートになりました。
ただし無資格から「実務者研修」を受講することもできますが、有資格や経験者をイメージした内容となりますのでお気をつけ下さい。
実務者研修の魅力!
「たん吸引」や「経管栄養」などが学べる!
実務者研修では、「たん吸引」や「経管栄養」など医療行為に該当する医療的ケアの知識についても学ぶことができ、シミュレーターによる技術習得など、基礎知識を学ぶことができます。
サービス提供責任者になれる!
実務者研修の修了者か、介護福祉士資格の取得者はサービス提供責任者となることができます。
サービス提供責任者とは、ケアマネジャーと訪問介護員との連絡や調整など、コーディネートを行う管理業務を主な仕事とする役職です。
サービス提供責任者は訪問介護事業所にかならず配置されることが定められています。また介護職員からサービス提供責任者になれば給料もアップします!
実務者研修は介護福祉士の登竜門!
平成28年度の「介護福祉士」の国家試験から、実務経験3年+介護職員実務者研修の修了が、受験資格として義務づけられました。
初心者は実務者研修と介護職員初任者研修のどっちを目指せばいい?
初心者に実務者研修を勧めているところもあれば、介護職員初任者研修を勧めているところもあり、迷ってしまうのではないでしょうか。
以下、双方のメリットとデメリットを比較してみましょう。
「介護職員初任者研修→実務者研修」と進むメリット
対象者は、はじめて介護の仕事に携わる人を想定しています。従って、介護について基礎からじっくりと学ぶことができ、受講生も皆スタートが同じなので、安心です。
実務者研修より初任者研修の方が、初期費用が安くて済みます。
まずは「介護の仕事ってどんなものか?」を初任者研修で学んでみて、自分の性格に合いそうだったら実務者研修に進むという二段構えが可能です。
介護職員初任者研修は講義、実技を行っても比較的短期間で修了できます。今すぐ資格をとって働きたい、家族のために介護の知識を身につけたい、という方におすすめです。
「実務者研修」から挑戦するメリット
実務者研修は初心者からはじめられますが研修時間の450時間を考えると修了までに半年程度かかります。ある程度時間とお金にゆとりがあり、介護をしっかり学びたいという人に向いています。
実務経験3年は必要ですが介護福祉士になるまでの全体の投資費用を考えれば、初任者研修から進むのより費用は安価になります。(※ホームヘルパー2級など、過去に介護関係の資格を取っている場合、履修科目が一部免除されます。)
はじめから介護福祉士の資格をとることを視野に入れてしっかりとキャリアプランを練っている方にお勧めです。
まとめ
いかがでしたか?
初心者が実務者研修と介護職員初任者研修、どっちをとったほうがいいかは、おかれている状況や、介護に関する知識・経験の有無にもよります。
かいごGardenには経験豊富なキャリア・アドバイザーが常駐しており、皆さんのお悩みのご相談に乗っています。是非一度、お気軽にお近くのかいごGardenまでお問い合わせ下さい。