【必見】介護派遣トラブル例5つと対処法3つ|防ぐポイント3つ紹介

介護の仕事

両手で頭を押さえる女性

「契約内容と違う仕事をさせられる」
「有給休暇が取れない」
「パワハラを受けている」

など、介護の派遣先で、トラブルに巻き込まれて困っていませんか?

本記事では、介護派遣でよくあるトラブル5つについて詳しく解説します。
また、トラブルが発生した際の対処法や、トラブルを未然に防ぐためのポイントもお伝えします。

介護派遣のトラブルに悩んでいる方や、これから派遣で介護の仕事を始める方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

介護派遣でよくあるトラブル5つ

頭を押さえ悩む女性介護士

介護の現場では、派遣スタッフがさまざまなトラブルに直面することがあります。
よくあるトラブルとして挙げられるのは、以下の5つです。

  • 契約外の仕事をさせられる
  • 労働条件が提示されたものと異なる
  • 有給休暇が取得できない
  • セクハラ・パワハラなどのハラスメントを受ける
  • 職場の人間関係が悪い

介護派遣でよく起こる「トラブル5つ」について、以下、ひとつずつ見ていきましょう。

トラブル1.契約外の仕事をさせられる

介護の派遣で起こりがちなトラブルのひとつが、契約外の仕事をさせられることです。

具体的には、介護職として派遣されているにもかかわらず、掃除や洗濯、調理など、契約に含まれていない業務を求められてしまうケースなどが挙げられます。
また、訪問介護の場合、資格がないのに身体介護を強要されることもあるでしょう。

派遣スタッフには、契約書に明記された業務以外を拒否する権利があります。このようなトラブルに見舞われた時は、派遣先の担当者に「契約外の業務なので、できません」と伝えましょう。

とはいえ、現場では「雰囲気が悪くなるのでは」と不安になり、言われるままに契約外の仕事をこなしてしまうケースもあります。

契約違反の業務を続けることで、トラブルに発展する可能性もあります。早めに派遣会社の担当者に相談し、対応してもらうことが大切です。

参考:厚生労働省「訪問介護員/ホームヘルパー

トラブル2.労働条件が提示されたものと異なる

派遣契約時に提示された労働条件と、実際の勤務内容が異なる場合もあります。 

具体的には、例えば以下のようなケースが考えられます。

  • 契約では日勤のみの予定だったのに、突然夜勤を命じられる
  • 休日出勤を強要される
  • 時間外労働が過剰に発生する

労働条件の変更は、原則として派遣スタッフ本人の同意が必要です。一方的に労働条件を変更されそうになった場合は、すぐに派遣会社の担当者に相談しましょう。

労働条件を一方的に変更されてしまうと、健康面でも問題が生じかねません。早めに相談し、状況の改善を求めることが重要です。

トラブル3.有給休暇を取得できない

派遣スタッフにも、正社員と同様に有給休暇を取得する権利があります。

しかし、介護現場の慢性的な人手不足を理由に、派遣スタッフが有給休暇を取得しづらい雰囲気がある場合もあるでしょう。

具体的には、以下のようなケースが考えられます。

  • 派遣先から有給休暇の取得を拒否される
  • 職場に休みを申し出にくい言動や雰囲気があり、申請しづらい

このように、有給休暇の取得を事実上制限されてしまうと、プライベートで必要な休みが取れなかったり、休息を十分に取れなかったりする恐れがあります。

派遣先から有給休暇の取得を拒まれたり、申請しづらかったりするような場合も、派遣会社の担当者に相談しましょう。 

有給休暇を申請する際は、緊急時を除いて、計画的に申請・取得していくことも大切です。

トラブル4.セクハラ・パワハラなどのハラスメントを受ける

派遣先では、セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントなど、以下のようなトラブルに遭遇するケースがあります。

  • 派遣先の上司から性的な言動や不適切な振る舞いを受ける
  • 正社員から差別的な扱いを受けたり、暴言を浴びせられたりする

このようなハラスメント被害は決して許されるものではありません。一人で抱え込まずに、まずは派遣会社の担当者や信頼できる人に相談しましょう。

担当者に間に入ってもらい、派遣先にハラスメント防止措置を求めていきましょう。

トラブル5.職場の人間関係が悪い

派遣先で、職場の人間関係が原因でトラブルになるケースもあります。

具体的には、以下のようなケースが考えられます。

  • 派遣先の正社員との間に壁を感じ、なかなか打ち解けられず孤立する
  • 派遣スタッフ同士の人間関係がギクシャクしてトラブルになる
  • 正社員から「派遣だから」と差別的な扱いを受ける

このように、職場の人間関係が悪化すると、モチベーションが下がり、仕事に支障が出てしまいかねません。

このような状況が続く場合も、派遣会社の担当者に相談し、客観的なアドバイスや意見を聞いてみましょう。

また、職場内で相談できる人を見つけることも大切です。同じ立場の派遣スタッフと情報交換したり、正社員の理解者を見つけたりすることで、状況が変わる場合もあります。

人間関係のトラブルは、介護職に限らずどの職場でも起こりうる問題です。しかし、放置すれば深刻化する恐れがあるので、早めに相談し、改善に向けて行動することが大切です。

介護派遣でトラブルが発生した場合の対処法3つ

相談している女性

介護派遣で働く中で、前述したようなトラブルに直面した時は、適切な対処をすることが重要です。 

ここでは、介護派遣でトラブルが発生した場合の「対処法3つ」を紹介します。

  • 派遣会社の担当に相談する
  • 派遣先の上司や施設長に相談する
  • 派遣先や派遣会社を変更する

ひとつずつ見ていきましょう。

対処法1.派遣会社の担当に相談する

トラブルが発生したら、まずは派遣会社の担当に相談しましょう。 
派遣会社は、派遣スタッフと派遣先の間に立ち、トラブルの解決に向けて調整する役割を担っています。

一人で派遣先に交渉するよりも、派遣会社の力を借りた方が、スムーズに問題解決できる可能性が高くなりますよ。

トラブルに直面したら、まずは担当者に状況を正確に伝えて相談してくださいね。

対処法2.派遣先の上司や施設長に相談する

派遣先で問題が発生した場合、派遣先の上司や施設長に相談するのも一つの方法です。 特に、職場の人間関係に関するトラブルは、派遣先の上司に相談することで解決につながる可能性があります。

ただし、状況によっては、派遣先の上司に相談しづらい場合もあるでしょう。そのような時は、派遣会社の担当者に相談するのがおすすめです。

トラブル解決にはさまざまな方法がありますが、早めに信頼して相談できる相手を見つけることが何より大切です。

対処法3.派遣先や派遣会社を変更する

何らかの対応をおこなってもトラブルが解決されない場合は、派遣先を変えてもらう、もしくは派遣会社の変更を検討するのがおすすめです。

例えば、セクハラやパワハラが繰り返され、改善が見込めない場合は、派遣先の変更を申し出ましょう。 
また、派遣会社のサポートが不十分でトラブル解決に消極的な場合は、派遣会社を変更し、他の派遣会社に登録するのもひとつです。

ただし、派遣先や派遣会社を変更する際は、契約内容を十分に確認する必要があります。新しい環境に適応するまでには一定の時間がかかることも念頭に置いておきましょう。

派遣会社の選び方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

こちらのコラムも参考に≫「介護の派遣会社の失敗しない選び方。登録後の流れも知って安心!

介護派遣でのトラブルを防ぐためのポイント3つ

就業条件明示書兼雇用契約書イメージ

介護派遣で働くうえで、トラブルに巻き込まれないようにするためには、事前の備えが大切です。

トラブルを未然に防ぐためのポイントを押さえておけば、トラブルを防ぎ、安心して働けますよ。

ここでは、介護派遣でのトラブルを防ぐための「ポイント3つ」を詳しく説明します。

  • 契約内容をしっかりと確認する
  • 派遣先のスタッフと良好な関係を築く
  • トラブルが起きる前に小まめに相談する

ポイント1.自分の権利や業務範囲など、契約内容をしっかりと確認する

介護の派遣でトラブルを防ぐためには、まず契約内容を十分に確認し、理解しておくことが大切です。

派遣契約書には、以下などの重要な内容が記載されています。

  • 業務内容と範囲
  • 労働条件(労働時間、休憩時間、賃金等)
  • 派遣期間
  • 有給休暇の取得条件
  • 残業手当の支給ルール

契約書を熟読し、自分の権利や義務、業務範囲をしっかりと把握しておきましょう。
契約外の業務を求められた場合、断る権利があることを知っておくことも大切です。

知らなかったことで、本来なら断れることを続けたり、得られるはずのものを得られなかったりするおそれもあります。
有給休暇の条件や残業ルールなど、わからない点があれば派遣会社の担当者に積極的に確認しておきましょう。

契約内容を正しく理解しておけば、後に発生するトラブルのリスクを大幅に下げられます。自分の権利を知ることが、トラブル防止への第一歩です。

ポイント2.派遣先のスタッフと良好な関係を築く

派遣先のスタッフと良好な関係を築くことで、仕事がスムーズに進むだけでなく、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。

派遣先のスタッフとコミュニケーションを積極的に取り、信頼関係を築くよう心がけましょう。

具体的には、以下のようなことに取り組むのもおすすめです。

  • 自分から積極的に挨拶する
  • わからないことがあれば質問し、素直に取り組む
  • 感謝の気持ちを伝える

派遣スタッフであっても、チームの一員であるという意識を持ち、自分から積極的にスタッフと関わることで、あなたへの理解が深まり、信頼関係が生まれやすくなります。

ポイント3.トラブルが起きる前に小まめに相談する

介護派遣では、小さな問題を放置してしまうことで、大きなトラブルに発展してしまうケースもあります。 トラブルを防ぐためにも、問題が小さいうちに相談することが重要です。 

派遣先で困ったことがあれば、まずは派遣会社の担当者に相談しましょう。 派遣先との間に立ち、問題解決のためのサポートをしてくれるでしょう。 

例えば、業務内容に不安がある場合や、人間関係のトラブルが発生しそうな場合も、早めに派遣先の上司や担当者に相談することで、適切なアドバイスをもらえるでしょう。

「こんなことで」と迷わず、小まめな相談を心がけることで、トラブルを未然に防ぐことができますよ。

介護派遣のトラブルは一人で抱え込まないで、気軽に相談を

携帯電話で話す女性

本記事では、介護派遣で働くうえで直面するトラブルの具体例や対処法、トラブルを未然に防ぐためのポイントについて詳しく解説しました。

介護派遣でトラブルに直面した際は、派遣会社の担当者や派遣先の上司、施設長に相談するようにしましょう。

また、トラブルを防ぐためには、契約内容の確認、派遣先との良好な関係構築、小まめな相談を心がけることが大切です。

かいごGardenのキャリアアドバイザーは、全国25支店、地域密着型で活動し、事業所との信頼関係を築いています。
派遣スタッフからの相談や事業所に対しての対応依頼などを同じキャリアアドバイザーが担当しているので、安心して相談できますよ。

介護派遣のトラブルに悩んでいる方や、介護職での就職を考えている方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

介護・医療の転職は【かいごGarden】-ツクイスタッフが運営する求人サイト (kaigo-garden.jp)

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