「未経験で今から介護職に就くのは遅いかな……」
「どのタイミングで転職したらいいのかわからない」
「介護の仕事に就くには、どんなスキルや条件が求められるんだろう?」
このように、50代で介護の仕事に興味があるものの、わからないことが多くて迷っていませんか?
実は、50代からでも介護職への転職は十分可能です。
介護業界では、年齢制限を設けていない求人が多数あるので、50代ならではの人生経験やスキルを生かせますよ。
本記事では、なぜ50代の転職に介護の仕事が向いているのかを解説したうえで、転職を有利にするタイミングをお伝えします。
転職の際に気を付けたいポイントもご紹介しますので、介護の仕事への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
介護職が50代の転職に向いている理由4つ
50代の転職に介護の仕事が向いている理由は4つあります。
- 今後ますます人手不足が深刻化する業界だから
- コミュニケーション力を生かせるから
- 未経験からでもキャリアアップの道があるから
- 働き方の選択肢が豊富だから
ひとつずつ見ていきましょう。
今後ますます人手不足が深刻化する業界だから
画像引用:厚生労働省「介護人材の処遇改善等(介護人材の確保と介護現場の生産性の向上)
「2025年には約32万人の介護職員が不足する」という厚生労働省の推計が出ています。
増加し続けている需要に対して供給が追い付かないため、人手不足に悩む施設が増えているのです。
そのため、今後は経験の有無を問わず、意欲ある人材を積極的に採用していく施設が増えてくることが予想されます。
コミュニケーション力を生かせるから
介護の仕事では、ご利用者様との良好なコミュニケーションを求められます。
仕事や子育てなどの経験を積み重ねている50代の、相手の気持ちを汲み取る力や丁寧に話を聞く力、寄り添う力は、介護現場で生かせるでしょう。
また、50代はご利用者様の年代と近いため、思い出話や昔の流行歌の話題など、ご利用者様と一緒に盛り上がれる話題が豊富です。
会話を楽しみながら信頼関係を築いていけるのも強みといえるでしょう。
未経験からでもキャリアアップの道があるから
介護職は、年齢を問わず、未経験からスタートした人でもキャリアアップのチャンスがある職種です。
未経験の場合、介護職員初任者研修を取得して介護の基礎を学び、施設で働きながら経験を積んでいくことで、実務者研修や介護福祉士など、より上位の資格を目指せます。
資格を取得することで、報酬が上がったり、リーダーなどの役職についたりすることも可能です。
働き方の選択肢が豊富だから
介護の仕事は、施設の種類が多く、さまざまな勤務形態があるため、自分に合った働き方を選べます。
「体力的に厳しい働き方は難しいかな」という人の場合、元気なご利用者様が多く、比較的負担が少ないデイサービスや訪問介護がおすすめです。
また、1日の中で決まった時間に集中して働きたい場合、1日4時間などの短時間勤務が合っているでしょう。
「プライベートの予定を立てやすくしたい」場合は、夜勤専門で働くのも選択肢のひとつです。
自分のライフスタイルに合う施設や働き方を知りたい場合は、介護専門転職サイトのカウンセラーに相談すると、条件に合う施設を教えてもらえますよ。
介護転職を有利にするタイミングと準備
介護業界の求人は年間を通して募集されていますが、特に求人が増えるタイミングは、年度初めと年度末です。
4月は新年度のスタートであり、多くの事業所が新たな体制づくりをするため、人材募集を積極的におこなう傾向があります。
年度末の1月〜3月は、人事異動や退職など、職員の入れ替わりが多くなるので、欠員を補うための求人募集が増える傾向があるのです。
年度始めと年度末に求人サイトや転職サイトをこまめにチェックしてみると、良い求人に出合う確率が高くなります。
また、ボーナス時期の後も比較的募集が増えるタイミングです。
転職を考えている人は、次の2つの準備を進めておくことで、より有利に転職を進めていけますよ。
早めに情報収集と準備を進めておく
自分の希望に合う良い求人を見つけるには、日頃から情報収集をおこない、準備を進めておくことが大切です。
気になる介護施設があれば、施設のホームページで特徴や雰囲気を調べてみるのもおすすめです。介護職の仕事内容や働き方、給与などを確認してみましょう。
また、ハローワークや転職サイトに登録し、定期的に求人情報をチェックする習慣をつけておくことも効果的です。
志望動機や自己PRをじっくり考え、アピールポイントを明確にしておきましょう。
履歴書や職務経歴書はあらかじめ準備しておき、面接対策も早めに進めておくと、条件の合う求人が出たとき、スムーズに動けますよ。
自己分析と希望条件を明確にしておく
転職を成功させるには、自己分析をおこない、自分の希望条件を明確にしておくことが大切です。
まずは、自分の強みや弱み、これまでの経験を振り返ってみましょう。どのようなスキルや知識があるのか、どのような仕事にやりがいを感じるのかを書き出しておくのもいいですね。
また、介護職に就くにあたっての希望条件も明確にしておきましょう。
例えば、勤務地や勤務時間、給与、休日、福利厚生など、どの条件を重視するのかを考えておくのもおすすめです。
自分の強みと希望条件が明確になれば、条件に合った求人を探しやすくなります。また、面接の際にも、自分のアピールポイントを明確に伝えられるでしょう。
50代の介護転職で気をつけたいポイント
50代の介護転職で気をつけたいポイントは、以下の3つです。
ひとつずつ見ていきましょう。
体力に不安がある場合は職場と働き方を選ぼう
50代で介護の仕事に就く際は、体力面での不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
確かに、介護の仕事には、ご利用者様の移動介助など、ある程度の体力が必要な業務もあります。
また、夜勤がある場合、勤務時間も不規則になりがちです。
しかし、介護の仕事はその施設や職種によって、必要とされる体力はさまざま。
体力に不安がある人は、自分の体力に見合った働き方を選ぶのも一つの方法です。
例えばデイサービスは、基本的に日勤のみで、自分で動けるご利用者様も多いので、体力に自信がない人でも働きやすいでしょう。
また訪問介護は、自分のペースで仕事ができる点がメリットです。
最初は体力に不安があっても、仕事に慣れてくるうちに、体に負担が少ないような動き方や介助ができるようになってきますよ。
給与に不安がある場合は資格取得しよう
介護職は、他の職種と比べると給与水準が低めの傾向があります。そのため、50代で転職を考える際、給与面での不安を感じる人も多いかもしれません。
しかし、介護職の給与は、資格によっても変わります。例えば、介護福祉士の資格があれば、初任者研修修了者と比べて給与が高くなります。
給与アップを目指すのであれば、まずは資格取得に力を入れていくのがおすすめです。スキルを身につけることで、キャリアアップと給与アップも目指せるでしょう。
学ぶ姿勢でコミュニケーションを取ろう
50代で介護業界に転職すると、上司が年下になる場合もあります。最初は戸惑うかもしれませんが、介護業界ではよくあることです。
大切なのは、上下関係を意識しすぎないようにすることです。敬意を払いながら質問したり、積極的に仕事を覚えて動いたりすることで信頼関係ができ、円滑なコミュニケーションにつながります。
若手職員にも気軽に話しかけるなど、コミュニケーションも大切にすることで、年齢を超えたチームワークを築いていけますよ。
50代でも介護転職はできる
本記事では、以下について解説しきました。
- 介護職が50代の転職に向いている理由
- 介護転職を有利にするタイミングと準備
- 50代の介護転職で気をつけたいポイント
介護の仕事は、年齢の制限が少なく、50代の経験を生かせる場が多くあります。未経験からでもキャリアアップのチャンスがあり、働き方の選択肢も豊富といえるでしょう。
ただし、転職を成功させるには、自分の強みを理解し、体力管理に気をつけ、謙虚に学ぶ姿勢が大切です。
介護の仕事は、人の役に立ち、社会に貢献したい思いを実現できる、やりがいのある仕事です。転職のタイミングは人それぞれですが、介護の仕事に興味がある人は、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
かいごGardenでは、プロのキャリア・コーディネーターがあなたのキャリアやスキルをヒアリングし、希望の条件に合った職場をご紹介します。
面接になった際は、同行してサポートもできますので、介護の仕事が未経験の人でも安心して転職活動ができますよ。
まずは気軽に相談してみてくださいね。