介護職の面接の流れとよく聞かれる質問の回答例を紹介!
介護職の面接では、どれほど魅力的な経験やスキルがあっても、利用者様や同僚など多くの人と深く関わる仕事のため、採用にあたっては、人間性やマナーを重要視している施設が多くあります。面接の際のマナーや応対の印象は、採用可否に影響があることを前提に面接に臨んでください。
こちらでは面接の基本マナーと流れを押さえた上で、面接の際によく聞かれる質問の意図とその回答例を具体的に紹介します。前もって質問への回答を準備して、好印象を与えられるように面接に臨みましょう。
介護職の面接の流れと基本的なマナー
面接は、お互い初対面であり、相手の事が解らない状況なので、まずは、相手に悪い印象を与えないという事が大切です。そのためには、印象に残りやすい、服装・髪型などの身だしなみをきちんとしておくことが重要です。何よりも清潔感を大切にしてください。見た目を整えることは、面接に臨む上でもっとも必要なマナーのひとつと心得ておきましょう。
介護職の面接には、どんな服装で臨むべき?詳しくは下記の記事をご覧ください。
面接に臨むまでに気を付ける事
家を出る前に、もう一度持ち物チェックをしましょう。履歴書や職務経歴書、資格証明書など、提出が必要な書類の忘れ物が無いか確認しておきます。筆記用具・メモ帳なども用意しておくとよいでしょう。
面接の時刻を守らないのは厳禁です。電車の遅延や道に迷ったりする事を考慮し、予定時刻より余裕をもって家を出ましょう。万が一、天候不順や電車の遅延などにより、やむを得ず遅刻する場合は、判明した時点で速やかに、応募先の採用担当者、あるいは紹介会社を利用しているなら担当アドバイザーに連絡を入れてください。無断での遅刻や、遅れた際に謝罪の言葉が無かったりすると、社会人として最低限のマナーが無いとみなされ、その場で不採用と判断されます。
面接時刻に遅れるのは厳禁ですが、指定時刻より早く着き過ぎるのもかえって迷惑になるので10分前を目安に到着し、取次ぎをお願いするのは5分前ぐらいが望ましいです。
また、面接中に電話が鳴るなど、失礼にあたらないよう会場に入る前に携帯電話の電源は切っておきましょう。
面接室の入室の際に気を付ける事
面接官が待つ部屋に入室する際は、ノックを3回し「どうぞ」と声がしたら、「失礼いたします」と返事をしてからドアを開けます。ノックする際は、スピードや大きさにも注意して行いましょう。ドアを閉める際はドアの方を向いて閉めてください。
入室後は面接官に向かいお辞儀をします。「本日はよろしくお願いいたします。」など言葉を添えるとより良い印象を与えます。
用意されている椅子の横に立ち、「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」とあいさつしお辞儀をします。面接官から「どうぞ」と着席を促されてから「失礼します。」と一言添えて着席します。バッグは椅子の横においてください。
面接中の姿勢や退室する際に気を付ける事
面接中の姿勢は、背もたれから、にぎり拳一つ分くらい開けた位置を目安に座ります。深く腰掛けたり、背もたれにもたれないようにして下さい。背筋を伸ばし、少しあごを引き、正しい姿勢を保ちましょう。椅子にひじ掛けがあっても、ひじ掛けは使用しません。いったん椅子に座ったら、何度も座り直すことは控えてください。
面接官からの質問を聞くとき、答える時の姿勢・表情も意識しましょう。面接官の話は傾聴姿勢をもって聴き、答える時は、面接官と視線を合わせ、はっきりした声でハキハキと話しましょう。
お互いの質疑応答が終わり退室を促された際は、椅子に座ったままで「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。」とお礼を伝えお辞儀します。立ち上がり、バッグを持ち、椅子の横で再度「ありがとうございました。」と伝え、お辞儀します。
入口まで移動し、ドアの手前で面接官の方に振り返り「失礼します。」ともう一度お辞儀します。ドアを静かに開閉し退室します。
退室後も、面接が終わったと安心して建物内で、すぐに携帯電話の電源を入れたりしないようにしましょう。また、面接会場を後にしても周辺では、面接官以外の職位の方にも見られている可能性もあります。最後まで良い印象を与えられるよう、気を抜かないように気を付けてください。
介護職の面接でよくある質問と回答例
次は質疑応答についてです。すべての質問について、「結論から話す」「質問に対して的確に答える」を意識してください。
では、介護職の面接でよく聞かれる質問について、面接官が、何の為にその質問を行っているのか、質問の意図について回答例を交えて解説します。こちらの内容を参考に、スムーズに回答できるよう準備しておきましょう。
①自己紹介をお願いします
ほとんどの面接で最初にされる質問が自己紹介です。これには、あなたの人物像を知るためと、緊張をほぐすという意味合いがあります。ここでの自己紹介は、自己PRではなく自分の情報を伝えるという事なので、氏名や職歴、保有資格などを簡潔に伝えます。長くなりすぎないように、30秒から1分程度にまとめましょう。
【良い回答例】
- ・本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇〇〇と申します。前の職場では、3年間デイサービスの介護職員として勤務し介護やレクリエーション、リハビリのサポート業務に従事しておりました。また、在職中に介護知識を磨くため、実務者研修の資格を取得いたしました。認知症の利用者様と関わっていく中で、認知症ケアにも興味をもち、グループホームでの勤務を志望いたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
【NG回答例】
- ・○○○○と申します。前職は有料老人ホームで勤務していました。趣味はヨガです。習い事としても、月に3度、ヨガの教室に通っています。学生時代は、居酒屋でのアルバイトやバンドサークルの活動など、いろいろな経験をしてきました。好奇心旺盛なタイプです。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
ここでの自己紹介は、趣味や興味のあることなどプライベートな部分を話すのではなく、今までどのように仕事に向き合ってきたかについて話します。介護職が未経験の場合は、介護職を希望する理由や、前職の経験が介護職に役立つ理由を付け加えるようにします。
②どうして前の職場を辞めた(転職しようと考えた)のですか
こちらの質問では、前職を辞めた理由と同じ状況になった際に、すぐ転職する事が無いか、また、職場の雰囲気に打ち解ける事ができる人物像であるか、チームワーク良く働け、出来るだけ長く働いてくれる人材かどうかを見極めています。
【良い回答例】
- ・以前、勤めていた施設は、利用者様が50人を超えるような施設でした。そこではどうしても、担当人数が多く利用者様お一人に掛けられる時間が短く、流れ作業のような状態で介助業務を行っておりました。その中で、私は利用者様の一人ひとりに深く向き合っていけるユニット型の施設で、介護サービスを提供したいという気持ちが強くなり転職を決めました。
【NG回答例】
- ・同僚との人間関係が上手く行かなかったためです。
- ・給料が安く、面接時に聞いていたより残業時間が多かったこともあり、退職しました。
- ・何度注意しても、直してくれない利用者さんが苦手で、担当変更も叶わなかった為、退職いたしました。
退職した理由が、人間関係や給与面の場合だと、同じ理由で辞める可能性が高いと思われます。また、前職の不満や、利用者さんの悪口をいうのは、常識の無い方と印象付けるため、避けたほうがよいでしょう。
③当社に応募した理由を教えて下さい
施設の理念や特長、仕事内容を理解した上で、応募しているかを確認し、入職した後のミスマッチを防ぎます。また、退職理由と応募理由に一貫性があるかも確認しています。
【良い回答例】
- ・これまで4年間、特別養護老人ホームで認知症を患うご高齢者へ介護サポートを行ってまいりました。ご入居者様と深く接するうちに、認知症ケアについてもっと深く学びたいと思うようになりました。認知症ケアに対して、根拠に基づくケアを目指すという、認知症ケアへ取り組んでおられる御施設の存在を知りました。認知症予防の知識や技術を身につけられるだけでなく、業務を通してご入居者様へ還元できると思い、希望させていただきました。
【NG回答例】
- ・貴社が自宅の近くにあり、通勤時間が掛からないからです。また、前職よりも年収が上がり、残業時間も少ないため、応募いたしました。
給与面や待遇面に関する志望動機はNGです。なぜこの施設で働きたいかを伝えるようにします。希望条件だけでは、仕事の熱意が伝わらず、他の施設でもいいと思われてしまいます。
④ブランクの期間は何をしていたのですか?
ブランクがある場合の転職では、必ずブランク期間の内容を聞かれます。この質問は、離職していた理由が、復帰した際に影響がないか、どの程度の戦力として活動できるのかが見られています。
ブランクの理由には、様々な理由がありますが、結婚・出産などライススタイルの変化によるもの、健康上の理由、事業所の閉鎖や会社都合での退職については、正直に話せば、評価は下がる事は無いので正直に話すようします。
また、資格取得を目指した事や、ブランク期間中に経験した事が、どのように仕事に活かせるのか、また、今後どんな仕事に取り組んでいきたいのか、ポジティブな理由で答えるようにします。
【良い回答例】
- ・健康面が理由の場合であれば、〇〇という病気を患い療養しておりました。現在は完治し以前と変わりなく働けるようになりました。休養中に、自分が思うように行動が出来ないことの苛立ちを感じ、利用者様の気持ちが自分事としてわかりました。この経験をしたことで、利用者様の気持ちを理解し、寄り添った介護が出来るようになったと思います。
【NG回答例】
- ・ブランク期間は、特になにをするでもなく、長期の休暇という感じですごしていました。介護の仕事から離れ、イヤだったことも忘れ、心身ともにリフレッシュできたと思います。
ネガティブな言い回しは避けるようにし、「次の仕事に向けて、旅行に行くなどリフレッシュいたしました。旅行中に出会った現地のご高齢者と交流を深める事があり、自分が高齢者と接する事が好きなのだと改めて感じる事ができました。」や「資格取得に向けて資格学校に通いながら、就職活動を行っていました。」など、経験した事や、学んだ事が仕事につながるように答えます。
⑤残業や夜勤も対応できるか教えてください
24時間体制の施設を応募する場合は、必ず聞かれる質問です。残業や夜勤に関して質問する意図は、入社後に双方の認識違いからトラブルとならないよう、事前に労働条件に関して確認する狙いがあります。前もって募集要項に記載されている勤務条件を確認した上で、応募しましょう。
夜勤や残業が出来る介護職員を採用したいのが介護施設や事業所の本音。とは言え、体調面や家庭の事情など、残業や夜勤ができない理由がある場合は、どの程度なら対応可能か、将来的には対応が可能であるなら、そのことを伝えます。
【良い回答例】
- ・夜勤は、あらかじめシフトをお伝えいただき、子供を預ける事が出来れば問題ありません。残業は、平日であれば対応可能です。ただ週末は、子供が小さく低学年という事もあり、できるだけ定時で上がらせていただけると助かります。今後、子供が高学年になりましたら、夜勤や週末の残業も対応できるようになります。
【NG回答例】
- ・夜勤や残業は基本難しいです。
理由を説明しない回答は、ただ残業や夜勤をやりたくないだけと捉えられます。やる気が無いと思われない為にも、出来ない理由を伝えるようにします。
⑥ご自身の長所と短所を教えて下さい
介護職では、他の職員とチームで業務を行う事も多いため、同僚と上手く人間関係を構築できるのか、また、組織にどんな良い影響を与えるかを見られています。また、自分を客観的に評価できるかを確認しています。
回答の際は、単に長所や短所を答えるのではなく、仕事に繋がるエピソードを交えて回答をすると、採用担当者が、あなたが実際に職場で働いている姿を想像しやすくなります。
【良い回答例】
- ・私の長所は、聞き上手だとよく言われます。認知症で意思疎通が難しい方にも、寄り添い、じっくりとお話を伺う事で、その方の意思を理解する事に努めておりました。そのおかげで、同僚やご家族の方から、あなたとお話をする時だけ、ご利用者様の表情や態度が優しいとお言葉をいただきました。短所は、物事をなかなか決断出来ず、優柔不断と言われます。しかし、その慎重な性格のせいか、失敗や後悔する事があまりなく、業務でも、ひとつひとつ丁寧にミスなく取り組んでいます。
【NG回答例】
- ・人と接することが好きでいつでも笑顔でいることが長所です。人見知りで人と打ち解けるのに時間がかかってしまう所が短所です。
長所や短所を答える時は、抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを交えて説明するようにします。また短所は、介護職員として重要なコミュニケーション能力を疑われたり、感情の起伏が見えるなどトラブルを懸念されるような内容は避けてください。
⑦今まで仕事をしていて嬉しかった事や辛かった事は何ですか?
どちらの出来事も、その人の考え方に影響を与えるきっかけとなります。嬉しかった事、辛かった事から、何を感じてどう学んだか、どのように改善していけたのかを確認するためです。
回答の際は、嬉しかった事や辛かった出来事だけを伝えるのではなく、そこから何を学び、成長出来たかをあわせて伝えるようにしましょう。
【良い回答例】
- ・入浴嫌いの入居者様に対して、どうすれば気持ち良くお風呂に入っていただくかを考え、入浴のどこが嫌なのかをよくお聞きし、誘導の仕方を工夫したところ、気持ちよくお風呂に入っていただけた事が嬉しかった事です。
- ・日々の業務を流れ作業的に行うのではなく、どんな事でも、利用者の気持ちに寄り添い、考えて、実行する事が大切だと改めて実感いたしました。
【NG回答例】
- ・嬉しかったエピソードは特にありません。
経験数が浅い場合などは、印象に残りにくいものですが、エピソードは特に大きな事でなくても構いません。どんな小さな事でも良いので思い出して伝えるようにします。
介護業界を未経験の場合は、前職のエピソードを交えて、学んだ事や成長した事を、今後どう活かしていきたいかを伝えると、より仕事に対する姿勢が伝わります。
⑧介護の仕事をするうえで大切にしている事があれば教えて下さい
あなたが仕事に対して、どのように向き合っているかを知り、事業所の理念や社風に合うかを確認しています。介護をする上で心掛けている事や利用者に対しての接し方など、真面目に取り組む人かどうかを判断する目的もあります。
介護の仕事をする上で大切にしている事を簡潔に伝え、仕事への思いをエピソードなど、交えて説明するとより深く伝わります。
【良い回答例】
- ・常に利用者様へ思いやりをもって接する姿勢を心掛けています。相手の尊厳を一番に考え、心情を想像して対応することで、より深い信頼関係を構築でき、小さな変化にも気がつくようになりました。
- ・以前の職場のことですが、担当している利用者様が、朝から、何となく違和感のある素振りをされていたので、お声がけしたところ、微熱がありました。小さなきっかけを見落とさなかったことで、症状が悪化する前に対処する事ができました。
【NG回答例】
- ・特にありません。仕事とプライベートを両立させるために定時で帰宅できるようにしている事です。
仕事内容に関して熱意がないと思われる回答は、一緒に働きたいと感じられず、介護職員として採用できません。
⑨趣味や特技はありますか?
仕事以外で、どのような事に興味を持ち、どういった事に積極的なのか、より深く人間性を知る為です。また、スレトスが多くかかる仕事の為、仕事とプライベートの切り替えが、上手く出来る方かを確認する意味合いもあります。回答する際は、趣味をそのまま答えるのではなく、その趣味がなぜ好きなのかを簡潔に説明すると良いでしょう。
【良い回答例】
- ・趣味は食べ歩きです。ネットなどで人気のスイーツ店を調べて、同じ趣味の友人と食べに行きます。普段では行かない街並みを歩く事で、新しい発見をしたり、素敵なお店の空間で会話する事が楽しみです。利用者様とも、スイーツの話題になった際に「近くのあの店がおいしい」「私もそのお店に行ったことがあります。」など、話題のきっかけづくりにもなりました。
【NG回答例】
- ・趣味は特にありません。
- ・ストレスの解消は、友達と飲みに行くことです。休みの前の日は安心して深酒をします。
特にない等と答えてしまうと、世の中や周囲の事に興味・関心が薄く、同僚や入居者へのコミュニケーションが、うまく出来るのだろうかと不安な要素にもなります。また、飲酒・ギャンブルや喫煙等の趣味は不健全と捉えられる事が多いので避けるほうがよいでしょう。
⑩ほかに受けている施設や事業所はありますか?
面接官は、あなたが他に何社程度、面接を受けているか、他にどのような施設を受けているかを確認し、どのような転職をしたいのかを判断しています。【良い回答例】
- ・御施設の他に、グループホームを2施設受ける予定です。
【NG回答例】
- ・御施設しか受けておりません。
- ・老健、グループホーム、訪問介護など10施設に応募しております。
転職活動中であれば、複数の求人を同時に応募しているケースもあると思いますので、印象をよくしようと考え「御施設だけです。」などと嘘をつく必要はありません。逆に応募数が多かったり、応募先の業種に一貫性がなかったりすると、「本当にうちで働きたいのだろうか」と思われてしまうので注意しましょう。
また、第一志望の職場が他にある場合には、そのことには触れないようにしましょう。もし、施設名を聞かれた場合は、施設名を答えても問題ありません。
⑪何か質問はありますか?
質問の内容によって、応募意欲を確認し、仕事に対する積極性や主体性、コミュニケーション能力を確かめるのが狙いです。
「何も無い」と返答してしまうと、仕事に対する積極性や意欲がないと捉えられ兼ねないため、何か1つは質問を用意しておきます。面接中のやり取りの中で、疑問点が解決した場合は、「面接中にお聞きしたので大丈夫です。」と答えましょう。
給与面や休みなど、条件を重視した質問は避けるようにします。1日の業務の流れやキャリアアップについての質問など、逆質問では、仕事への意欲がアピールできるような内容を質問すると入社に対して、前向きな姿勢が感じられ好印象につながります。
【良い回答例】
- ・夜勤の際のスタッフの体制について教えていただけますでしょうか。
- ・介護の知識や技術を高める為、施設内外で研修を受ける機会はありますか。
- ・季節の行事などは、どのような流れでどれくらい行われているのでしょうか。
【NG回答例】
- ・特にありません。ぜひ御社で働きたいです。
- ・給与がアップする基準や福利厚生について教えていただけますか。
- ・残業はどれ位ありますか?
他にも、webサイトや求人票などに掲載して、調べればわかる情報を聞くのは志望度が低いと思われるため、注意しましょう。業務内容について不明点があれば積極的に質問する事で、ミスマッチも防げ、就業意欲のアピールにもつながります。
想定外の質問がきた場合の対処法は?
これまで、介護の面接でよく聞かれる質問について解説してきました。しかし、実際の面接では、今回ご紹介した質問以外の、想定外の質問をされることもあります。
定番の質問はスムーズに回答できても、想定外の質問をされて戸惑ったりすると、と「臨機応変に対応できない人」という印象を与えてしまうかもしれません。
「何か答えなければ」と焦って勢いで返答してしまうと余計焦り、悪循環に繋がる場合もあります。まずは、相槌など打ちながら一呼吸おいて、回答内容を考えてみてください。
想定外の質問であっても、必ず面接官の意図があります。回答する時は、これまでの経験や志望動機などと、一貫性があり前向きなものであることを意識するのがおすすめです。
面接では、何よりもやる気や、前向きな姿勢をアピールすることが大切です。回答にブレが無ければ、少しくらい話に詰まっても大丈夫です。どんな質問をされても、自信を持って解答できるよう、事前の準備を怠らないようにしましょう。
介護職の面接で落ちないためのポイントは?
まずは、服装や清潔感に気を配ります。介護職は人と人のコミュニケーションが大切な職種。介護職の面接だから、少しラフでも問題無いかなと、カジュアル過ぎる服装で面接を受けると「礼儀のない人」と悪印象を与えてしまいます。
いつも通りの服装でと指定してくれる施設や事業所もありますが、Tシャツやジャージなどは避け、ビジネスカジュアルなど、ある程度のきちんとしたスタイルの方が、好印象を与えられます。
面接中の回答は、応募書類の志望動機と一貫性をもたせるように注意します。面接官は、質疑応答を繰り返す中で、応募書類の内容と面接での回答に矛盾が生じると、「どれが本当の事?」「嘘を言っているのでは?」と懸念されてしまいます。
面接前には、履歴書や職務経歴書に記載した自己PRや志望動機をしっかりと確認し、回答と一貫性があるように意識してみてください。また、回答の際は前向きで明るい印象を与えられるように、笑顔で、はきはきと答えましょう。自信無さげに答えてしまうと、内向的な印象を与えてしまい、本当にこの仕事がしたいのかという疑問を面接官に抱かせてしまいます。面接のなかで「この人と一緒に働きたい」「この人だったら利用者に喜んでもらえるだろう」と思われるよう、前向きな姿勢で望むことが大事なポイントです。
まとめ
介護職の面接でよく質問される内容と意図、その回答例を紹介しました。紹介した質問はあくまで基本的な質問なので、施設や面接官によって異なります。
だからと言ってすべての質問を想定しておくのは困難なので、面接の大まかな流れに沿った回答を準備しておきましょう。
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